The umbrella with thin best in the world. 【FOX UMBRELLAS】
師走になり皆様方も慌ただしくなってきた所でしょうか。
暖冬と言われている今季、紡毛素材の動きが鈍くなっているかと思いきや、順調に推移しております。
梳毛に関してはやはり英国製の400gms前後、当社ではよく動きます。安心と安定感があります。
雨がよく降り湿度の高いこの日本国にて、何故イタリアの細番手の生地が売れるのかが不思議でなりません。
見た目より中身。 ビジュアルよりハイパフォーマンス。 彼女を選ぶ条件のようにスーツの選び方にも個性あり。
そんな内側に秘めたひけらかすことのない確信的・革新的クラシックスタイルを提唱しているベルグラヴィアとして、これもまた重要アイテムの1つ。
【FOX UMBRELLAS】フォックスアンブレラ
1868年創業、英国を代表するアンブレラブランドです。
ヴィクトリア朝時代から変わらぬ製法で今に至ります。
奥深い歴史は当然ながら、フォックスアンブレラはこの美しいフォルムに魅了されます。
開いた時よりも閉じた時の細身のシルエットに非常に定評があり、それを売りにしているのもこのメーカーの1つでしょう。 とにかく美しいです。
英国紳士の必需品として雨の日も晴れの日も愛用しています。 半分は傘としての機能、もう半分はステッキとしての機能。
当然ステッキ代わりに使うとなれば美しいフォルムの細巻きの傘を持ちたいですよね。
これが以外とキレイに巻くのが難しいんです。私も苦戦します笑
そんなこともあり、当時はこれをキレイに巻く職人がいたそうです。その名も、
『アンブレラローラー』
この職人は戦前までロンドンには普通にあったようです。
当時の英国紳士はお金を払ってまでキレイに細巻きにしてもらった傘を、少々の雨で開くワケにはいかないと
その美しいステッキを振りかざして馬車やタクシーを捕まえ、家路を急いだそうですね。
いつの間にかフォックスの傘を持つことがステータスとなり、この傘(ステッキ)を持った状態での紳士の立ち振る舞いもフォックスの社長、レイ・ギャレット氏の指南によると、
「傘は開かず持つべし」
この言葉を聞いて、個人的に傘とステッキの比率が変わりました。 もう傘ではないです、ステッキです。
そして、やっとアップ出来ましたが、以前ベルグラヴィア&サンズ別注品として制作させて頂きました。
「フォックスらしくないフォックスを作る」
をテーマに制作しました。
厚めに塗られた漆のような質感のブラックの木製ハンドルと、ロイヤルブルーのナイロン素材。
実はフォックス。これがいいんです。
フォックスと言えば木目の見えるハンドルでしょう。
グローブトロッターのように、経年変化によるハンドルの色はげもこのブラックだといいエイジングを楽しめるのではないでしょうか。
そしてこの細巻きは間違いなくどの傘ブランドよりも美しいです。
ベルグラヴィア&サンズ別注 フォックスアンブレラ ▲¥25,000 +税
ついでに、テレスコピックアンブレラ(折りたたみ型)フォックスもご紹介致します。
持ち手にはマラッカ(ナチュラルウッド)を使用。フォックスらしい、そして英国人が好きな素材もまたマラッカ素材。
加工が困難な素材でもあり、2つと同じ柄の物はなく他のブランドには真似のできないフォックスならではの素材ではないでしょうか。
黒いシミがあるのが特徴で、使えば使うほど濃くなり、ツヤが出てきて全体的に飴色になるのが特徴です。
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