WHERE DID YOU GO in “REAL” CHESTERFIELD COAT
何故かホンモノが村八分にされ、二番煎じが台頭してしまう時代。
そう、ファッションは自由。フォーマルは時間着。制服は規則。
ただ人間とは不思議な生き物で、縛りを作るとその中でしか生活しなくなる。
英国式はこうあるべきだよと伝えると、「じゃあ王道にしておこうかな。」となる。不思議なもんです。
BELGRAVIA&SONSオリジナル、ハウススタイルのチェスターフィールドコート。
”定番モノ”が少なすぎる世の中になってますね。
もはや一般の方々が定番を知らないことを逆手に業界も自由奔放にやってます。
それじゃいかんと思いません?
よく分からないデザインの服も、元を辿ればこういったミリタリーの服がベースなんだよ、と知ってることでその服にも愛着が湧くと同時に、元ネタにも興味が出る。服好きとしては良い流れ。
一時流行していたショート丈のコートも”今”ではちょい短すぎで、逆に膝丈〜ひざ下のトレンドです。
いつの時代でもご愛用頂ける丈は矢張り、”膝丈” でしょうか。
いい意味で野暮ったくスマートに。この”野暮ったくスマートに”を心がけています。
♯野暮ったくスマートに
ショート丈で成立するコートは良いと思いますが、上記のようなシングルラグランコートやチェスターコートは”膝丈”がベストかなと思います。
スティーブ・マックイーンは身長が少しコンプレックスでロング丈のオーバーコートを短くリペアしていたという話を聞いたことがあります。拘りを持って、愛着を持って洋服も接して頂きたいです。※それでも177cmあれば十分かと・・・・
フロントはもちろん比翼仕立て。
英国スタイルには欠かせないチェンジP付き。
袖ボタンは3つの本開き。
以前もチェスターコートの話をブログでさせて頂いたことありますが、この上衿にベルベットを使うのにはちゃんと意味があります。
是非調べて見てください笑
カラーリングは、当社ではミディアムグレーもしくはチャコールグレーをお勧めします。
素材はウールメルトン、もしくはカバートクロスですね。カバートだとモスグリーンもいいですね。
正面から見たVゾーンも深くならないようにしてます。
巷のチェスターはかなりVゾーン深いです。シングルブレステッド2ボタンぐらいのレベルで深いです。あれは深すぎます。
ざっと定番と批判も含め書きました。
これからも少しずつですが、”定番モノ”があるお店として基本を忠実に製作に取り組みたいと思います。
♯野暮ったくスマートに
https://youtu.be/A2byXcC65qs
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