2024-06-27

【LONDON TRIP 2024 MAY】DAY1 (to HENRY POOLE)

続いて皆様ご存知の”HENRY POOLE”です。

私の記憶が確かなら、写真の向こう側に映っているHOLLAND&SHERRYのSHOPが見えますが、確か以前はここでは無かったような気がします。

さて、HENRY POOLEと言えば、”世界最古のテーラー”と言われている程歴史が古く、創業は1806年。日本は江戸時代。まだチョンマゲの人々がいる時代に英国では軍服の仕立てを専門としたお店を立ち上げていたようです。

ナポレオン3世の軍服はここ、ヘンリープールが当時仕立てたものであり、直々にワラントが授与され、それを皮切りに世界各国の王室から御用達に認定された由緒正しきテーラーであります。

※あの有名な歴史の教科書に出てくる馬に乗ったやつはどうもナポレオン1世のようです。

ナポレオンってもう歴史上の人物で、私たちからすると本当に実在したのかすら定かではないぐらいのレベル。

世界史の勉強をしているかのようなお店。本当に大人の社会科見学状態w

白洲次郎や吉田茂もHENRY POOLE

ウィンストン・チャーチルも上顧客であったようで、しっかり施錠してあるアーカイブルームに案内して頂いた際、見せて頂いたリスト表は一番分かり易いんでしょうか、矢張りチャーチルのものでした。

何年に何を作ったかをこと細かく記してあるカスタマーの書物。んーノスタルジック。

そして、当時は常顧客だけでしょうか、こういった見開きの冊子を送っていたようです。

今でいうDMに最新トレンドが閲覧できるようになっているパンフレット見たいなものでした。

これを見て当時の方々は次はこういったスーツ、ジャケットを仕立てようかと想いを馳せていたのでしょう。

職人さんもチラホラいらっしゃいました。

どうもSAVILE ROWの職人のほとんどが個人事業主のようで、1つの案件(縫う仕事）が終わりさえすればあとは自由で、1ヶ月休もうが2ヶ月休もうが誰も文句は言わないそうです。英国では正社員として会社が雇用するのにとても資金がいるようで、個人事業として働いてくれた方が会社側としても個人としても”身軽”なんでしょう。