【UK TOUR】Part2 @Savile row Tailor.
Part 1 に引き続きまして、今回はサヴィルロウにある1806年創業、世界最古のテーラー「Henry Poole.Co」(ヘンリープール)訪問編です。
事前アポは取っておりまして、只今日本人スタッフが2人働いております。(2015年2月現在)お二人ともカッターのようで、お一人は前回ロンドンに訪れた時に、Meyer&Mortimer Tailorsにいらっしゃった方がヘンリープールに転職しておりました。久しぶりの再会でした。
この歴史あるテーラーに足を踏み入れる瞬間、高揚感が立ち込めてきました。レッドブル10本以上に匹敵する自然の滋養強壮ですね。
工房からカッティングルームなどなど、隅々案内して頂きました。
以前から気になっていたことはとことん質問し、なるほどと考えさせられることが多かったですね。文化の違いは本当に感じます。
丁度型紙を起こし終え、今から裁断をしようかとしていた一着がありまして、よーく見ると聞いた事あるような名前・・・・
ここでは言えませんが、某有名俳優さんでした。
各界の名だたる著名人から偉人まで、幅広く愛用されてきたテーラー。 白洲次郎もこのヘンリープールでスーツを仕立てていたのは有名な話ですね。 歴史上の動かぬ証拠です。
その証拠として 当時ナポレオンの服を仕立てた際、鷹の銅像と賞状を授与されたそうです。 これは今でもヘンリープールのシンボルとしてお店に飾ってありました。 ホームページを見ていただくとわかりますが、右側に鷹のシンボルマーク(ワラント)が入っております。そして左にはエリザベスのロイヤルワラント。 今まで授与されたワラント(称号)はホームページ上ではおそらく52個。 52個って・・・・圧巻ですね。
イギリスの建物はだいたい地下がありまして、昔は各家にお手伝いさんが常駐しており寝泊まりをしていたそうで。
今ではそういった風習も無くなり、キッチンとして使用している家庭が多いみたいですね。
サヴィルロウのテーラーでは地下が工房になっており、外観の鉄格子の下を覗くとガラスの壁面から工房が見えるようになっております。 外から見える場所は若き職人の場所と聞きました。もしかすると一種のパフォーマンスもあるかもしれませんね。高齢化の進むサヴィルロウのテーラーでは、若手の育成を斡旋している動きがあります。去年も有力なご年配の職人さんがお辞めになられたようで、技術の継承、いわゆる「受け継ぐ」ことは歴史を守っていくことだと思います。歴史あるお店は存続もそうですが、語り継げる人間を育てることも重要なんだと肌で感じました。ちなみにすぐ隣にあるテーラー「NORTON&SONS」の下までヘンリーの工房になってました。
老若男女和気あいあいとした工房の様子に、こちらも思わずほっこり。楽しく仕事をすることも忘れてはいけないことです。
帰りに前から入ってみたかったBROWN’S HOTELでアフタヌーンティーを愉しみました。
BGMは、柔かなグランドピアノから流れる生演奏。
悟ったようにそっと紅茶を注いでくれるホールスタッフ。
そしてこの重厚感のある雰囲気。
全て完璧なまでのパフォーマンス。
接客はホテルマンから学べとはこのことですね。サービスに関しては抜け目ないです。
いつもより紅茶が美味しく感じました。多分気のせいですが。
ロンドンは相変わらずの雨模様。
そんなしっとりとしたメイフェアの雰囲気がとても気に入ってます。 落ち着きますね。
Part3は、ウィリアム・モリスが愛した「コッツ・ウォルズ」という、美しい田園とレンガ造りの家が並ぶ町を訪れた時のお話を書こうと思います。
あ、それとあるハリウッド映画の撮影に出くわしたのでそのお話を書こうかと思います。ヒントは「探偵」です。
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Belgravia & Sons.(ベルグラヴィア&サンズ)
■TEL 092-403-1256
■営業時間 AM10:00~PM7:00 ■定休日 毎週火曜日
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