HOW TO MAKE A MODERN CLASSIC SUIT.
皆様いかがお過ごしでしょうか。
最近気付いたんです。
テーラー業をやっておいてスーツのブログを投稿するのが数年振りだということが笑
結局スーツのことを書くとウンチクのようになってしまうのがオチで、それなら色んな方々が書いてますし、
ネットで検索すれば直ぐに教えてくれる時代です。
それよりもスーツの知識は当然ながら、それ以外の雑学の方が面白いかなと思い数年避けていたのかもしれません。
クラシックなスーツは好きですが、クラシック過ぎるスーツだと完全なるコスプレになってしまうので
その丁度良い塩梅を日々模索してます。所謂、”MODERN CLASSIC”STYLE 温故知新のようなスタイルが好きです。今も昔も良いところはしっかり取り入れ、それを現代で着こなす。1920〜30年代は常に参考(意識)にしてます。
にしても現代のスーツ、特にシングルブレステッドに関してボタン位置が低いと思いませんか。
Vゾーンが割と深めに設定されております。既に現代のパターンオーダー、イージーオーダーに関してもボタン位置低く設定されてます。個人的な見解だとこの流れは恐らくバブル時期のソフトスーツからではないかと。当時のオーバーサイジングスーツはボタン位置低いんですよ。
上記のスーツは通常設定のボタン位置よりも2〜3cm上げております。
それだけでグッとクラシックに見えてきますね。
しかし、ノッチドのゴージラインはまだ高いような…..高いというよりは角度が高いですね。もう少し寝かせ気味でもういいかもしれません。
フロントは3B段返りではなく、3Bハーフ返りの方がよりVゾーンも狭くなり敢えて第一ボタンは止めないスタイルで着こなす。個人的MODERN CLASSIC STYLEです。
勿論でありますが、チェンジP付き。袖は3つボタン。決して重ねたりはしません。
トラウザースも2インプリーツ、ハイバック、ブレイシーズ仕様。こちらも全てマスト。
裾幅も23cmからが境界線でしょう。
ウェストコートに関しては、フロントの剣先が尖っていると当時っぽく演出できます。
おへそが完全に隠れるぐらいのハイウェストに合わせてウェストコートはコンパクトに(着丈を極限まで短く)設定。
ただ着るのでなく着方の要所に拘ってみましょう。
こんな時代です。働き方も自由であれば、着る服に関しても自由でいたいです。
スーツを着たくない人はきっぱりと着ることやめて、そしてもっと洋服が好きな人はもっと追求して下さい。
自由な生き方、自由な働き方、そこにスーツを着る意味、意義があるのならば私たちは全力でお手伝いします。
当店のHPのコンセプトでも記載してますが、
あなた自身が「どうなりたいか」ではなく、「どうありたいか」が重要です。
もっとフレキシブルな人生を洋服を通して伝えていけたらと思います。
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