2022-04-23

社長交代のご挨拶

いつもご利用頂きまして誠にありがとうございます。

さて4月から新年度。

父、松山英雄代表取締役社長から、3代目となります松山竜太が後任として代表取締役社長に就任させて頂くことになりました。

業務としては今までと何ら変わらず1Fフロアは松山竜太が担当し、2Fのビスポーク及びリペアお直しは父が担当します。

周りからはテーラー業は家業としてなかなか上手くいかないと散々言われてきました。

確かに洋服が純粋に好きなだけでは上手くいかないかもしれませんが、

それでもせっかくの家業をやらない理由が無く、友人の一押しでこの業界に飛び込みました。

それまで私は美容師をやってました。24歳までですが。（資格も持っておりますww)

髪も装う。洋服も装う。決して遠くはないなと。

物心ついた時から洋服は好きだったので小学校の高学年から自分でよく買いに行ったりもしてました。

中学になり情報源はもっぱら雑誌で、買い漁ってはファッション全般に物思いふけてました。

中学2年ごろにはスケートボードに出会い、ストリートファッションにドップリと浸かって過ごし、音楽やスポーツのカルチャーとファッションは精通していて、影響はとてつもなく大きかったと思います。

当時アメリカの411というスケートボードのVHSを買い、友人たちと舐めるように見入ってはこのトリックはあーだこーだと話をしながらファッションチェックしてはブランドを調べ、街のあらゆるアパレルショップまで自転車でひたすら探す。それが楽しかったんですよねー。そして朝から晩まで滑りまくってました。そしてたくさん怪我もしましたw 今もそうですが、スケートボードを煙たがる大人たちを横目に青春を謳歌しておりました。

今みたいにスマホで簡単に検索してポチッとすぐ購入できる時代ではなかったので、頑張って手に入れた時の高揚感たるや最高でしたよ。あんなに洋服でハッピーになれるんだと子供ながらに感じてました。

アメリカの音楽が台頭してた2000年代。私が20歳超えてきたぐらいからUKの音楽シーンに少しずつ馴染んできました。今思い返すと英国との出会いはまさにソコだったのかもしれません。

BELGRAVIA &SONSはまさに私のカルチャーそのものです。

私自身が色んなモノ、コトに触れて感じて辿り着き、頭の中で噛み砕き精査して私なりに解釈したスタイルだと思ってます。

クラシックも好きですしトレンドも好きですが、テーラードに関してはクラシックに勝るものは無いと思って装っております。

洋服は嗜好品ですが、それ以上に人に良い影響を与えてくれるものも実はファッションじゃないかと思ってます。

美味しいご飯を食べてハッピーになれるように、洋服を着ることでたくさんの方に喜んでもらえるような服作り、私なりの提案を今後も目指していけたらと思います。もっと突き詰めてもっと掘り下げていきたいです。ココでしか味わえないブランドとしてもっと成長していきますので、どうぞこれからも末長くBELGRAVIA&SONを宜しくお願い致します。