2019-11-07

“W.Bill” Fabric. Bespoke Functionality Jacket.

今では必ずと言っていいほどに搭載されている”ストレッチ性”の素材。

 

1にも2にもストレッチ。3、4が無くて、5が速乾。笑

 

知人と話をしていた際、「体格が良いとストレッチ生地は外せない」と言われて彼を見ると、頭のてっぺんから足先まで全てがストレッチ性のモノでした。いつの間にか伸び縮みするモノ、簡単に言うと”楽”なモノに世の中が移行していることに気づかされました。

20年前の衣服と今の衣服の重量は約半分らしいです。いかに今の衣料が化繊に頼っているかがわかりますね。

天然素材が高価になるに連れ化繊も増え続けます。コットンは混紡ポリエステルへ、ウールはアクリルへ・・・・

本当に洋服が好きな方はわかると思いますが、縮絨をしっかりかけられたメルトンウールはインナーTシャツでも保温性バツグンに良いです。 ジーンズ好きな人間から言わせると、ストレッチジーンズなんてものは論外だと言います。(私も同感)

天然素材の良さをもっと知ってほしいですね。

 

なので、スーツの生地でストレッチは基本オススメしてません。

タイトシルエットだと必要かもしれませんが、当社のスタンドードなスタイルには無くていい機能です。

そもそもがいい生地ほどストレッチ性は無いです。

何故かと言うと寿命が短いからですね。

ストレッチ性の生地には所謂 ”Pu” (ポリウレタン)が使われており、これが歳月をかけて伸び縮みを繰り返すうちに元の状態に戻りにくくなります。もちろん経年劣化もします。その時はいいですが、長く大事に着る衣服として化繊生地を選ぶことはまずあり得ないと思います。

 

 

 

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W.Billのウールも英国で取れたモノを使っております。

打ち込みの柔らかいジャケット用の生地ですので体に馴染みやすい素材です。

英国生地こそ愛国精神の塊のようです。

まず化繊生地は使わないです。全て天然素材。

特にジャケット用素材の色目は基本アースカラー。

カントリーがベースにあるので、ブラウンかグリーンかベージュか。

 

 

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毎年見たことあるような色柄だなーとボヤきながらも毎年生地を見て思いを馳せてます。

新しいモノに惹かれないので、もっと先へと言うよりはもっと深く奥への表現が正しいかもしれません。

これだけ探してもこれだけ深く掘ってもまだまだ見たことないものがたくさんあるのは不思議ですね。

 

 

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今回は隠しポケットを作りました。通称、

”News Paper Pocket”

パッチPのフラップ付きだと縦長いものが入れにくい、新聞が縦に入ると意外と便利か?という単純なアイディアで制作。

そもそも現代では、スマートフォンとやらで時事ネタはほぼ網羅出来る時代。

電車通勤のサラリーマンは朝から缶詰状態の車内に立って縦長く折り曲げて新聞を読む時代でもない。

英語の新聞がポケットにあればそりゃお洒落ではあるが。

ま、こういったアナログなディティールもたまには悪くもないかなと思います。

 

 

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天然のウール生地、天然の綿糸、天然のボタン、天然の裏地(キュプラ)そして職人が1つ1つ手作業で作るビスポーク。

こんなに自然と天然と人の手の温もりが伝わる服は無いでしょう。

今一度立ち返ってみませんか。

 

 

 

https://youtu.be/qvoZjbp9R1w

当時の面一な洋服のスタイルが好きです。

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