HISTORY OF TATTERSALL.
テーラー業界、特に英国スタイルに欠かせない古典柄とでも言いましょうか。
” TATTERSALL “
タッター・ソール(タタ・ソール)と呼びますが、この柄について少しだけ。
1700年代イギリス、主にUpper Class(上流階級)向けだったとは思いますが、”リチャード・タッターソール”と言う人物が、とある有名な伯爵から土地を借り受け、1766年に馬の取引を行う会社(タタソールズ社)を設立しました。
世界で初めて競走馬の売買を行ったのがこのタッターソルズ社のようです。
現在のタッターソルズ社。 今も馬の売買が行われております。
当時は競走馬、狩猟馬、乗用馬、猟犬の競売が行われていたそうです。
1779年、リチャード・タッターソルは、”ハイフライヤー”という非常に優秀な競走馬を購入。1785年から1798年にかけて13回リーディングサイアー(勝利数による統計)を獲得し、リチャードは種付け料や自らの繁殖牝馬と交配して生まれた仔馬の売却によって莫大な利益を得ます。これによりリチャードは競馬界にて名声が大いに高まりました。
ベーシックなタッターソール柄と言えば、白地にエンジ色と黒が交互に格子になっているものですが、最近では様々な配色柄がございます。
そして馬には馬用毛布があって、ホース・ブランケットと呼ばれています。馬が静止している時には、掛けることがあります。リチャード・タッターソールは馬市場の経営者でしたが、彼自身が選んだ馬を売ることもありました。それは高値で、すぐに売れていきます。馬の背には、タッターソール家のホース・ブランケットが掛けられていました。その馬用毛布が、二重格子。タッターソール家と、馬の関係者の印でもありました。これが、今のタッターソール(・チェック)の始まりで、乗馬格子ともいわれます。
イギリスのシャツ生地メーカー ”RINGHART FABRICS LONDON” 社を使用したオーダードレスシャツです。
この会社はイタリア生地メーカーにはないクラシックな色柄のシャツ生地をたくさん取り揃えており、もちろんタッターソル柄も豊富にご用意しております。
今では当然のようにカントリースタイルの定番柄として君臨してますが、シャツもそうですが、実はタッターソール柄WaistCoat(ベスト)が定番スタイルだったりします。
あ、そういえばあの映画の冒頭にも出てきたあの人。 着てましたよねタッターソール柄のシャツ。
真ん中から真っ二つになりましたけど笑
エージェントの割にはカントリージェントルマンな着こなしだったので意表を突かれました。
歴史を遡ること1895年頃、最初は馬市場に出入りする関係者が、その生地でベストを仕立てたことから始まります。
シングル六つボタンの衿無しベスト。前身頃に、四つのフラップ・ポケットが付いたデザインであったといわれています。
コーディネートの1つとして取り入れて欲しいですね。是非!
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