【The SWINGER.】
時は1920年代。
JAZZは黒人文化の中で生まれ、売春宿で演奏されていたアンダーグラウンドな音楽を白人らが上品なものに(大衆的音楽に仕立てる為?)する為、呼び名を変えました。そうして出来た言葉が、
「SWING (スウィング)」
この頃からジャズは、「スウィングジャズ」や「スウィングミュージック」などと呼ばれていたそうです。
ボールルームでビッグバンドがスウィングジャズを演奏し、フロアで男と女がダンスをする。
贅沢で古き良き時代ですね。
そんな時代に生まれたスーツをベルグラヴィア&サンズで忠実に再現しました。
【The SWINGER】ザ・スウィンガー
30’sスーツのディティールを余すことなく盛り込んでます。
特徴としましては、とにかく時代に逆行しております。
モード? トレンド? テーパード? ローライズ? ストレッチ?
全てにおいて真逆です。
生地はMADE IN ENGLANDのDUGDALE BROS & CO「ROYAL CLASSIC」を使用。370/390gms しっかりとした打ち込みのある素材です。
・ノーベント2ボタンのキス。
・広めのピークドラペル。※剣先が肩先から付きでないように調整してます。
・クルミボタン。
・ビルドアップショルダー。
・ヨーク付き背ベルト付きのインパーテッドプリーツ仕様。(両脇と背中央)
・トラウザース帯なしイン2タック時計P付き ハイバック仕様。
30年代の中でも一時的に流行したと言われているバギートラウザース(通称Oxford Baggies Trousers.)を採用。
裾幅は驚異のサイズです。試行錯誤の末、このセンチで行きましょうとなりました。裾幅と膝幅のゴールデンサイズは企業秘密にしておきますね。
ブレイシーズはもちろん、アルバートサーストンの「BOXCLOTH」。フェルト素材の1WAYボタン止めのみのタイプです。これに限りますが、日本ではなかなか手に入らないんですよ。 バックスタイル時の通称「ラビットイヤー」と言いますが、うさぎの耳のようになっているのがBOXCLOTHの特徴です。
このラビットイヤーとハイバックが交わった時、背中で語る男の色気出てる気がします。そうそう真似できるものではありません。
次回渡英の際、大量購入しておきます。
今回もう1つのトピックとしましては、カスタマー様の拘りで裏地にアレを付けました。
スーツ業界の方なら思わず、「甲商サベリ!!」と思うところなんですが、実はこれアロハシャツなんです。
アロハシャツがお好きな方ならご存知でしょうが、「Sun Surf」のKEONI OF HAWAII シリーズ。
しかも一回の着てないタグ付きの新品をバラバラに解いて1枚の生地にして裏地にしました。拘りが半端じゃありません。
BELGRAVIA&SONS × DUGDALE BROS & CO × Sun SURF トリプルネームです。
しかもバラバラに解いてしまって、裏地として使用できなかった時を想像したら、恐ろしかったのはここだけの話です。汗
当時の歴史や文化を語るにもってこいのスーツです。
オフショット。
あー、どこからかSwing Jazzが聞こえてきそうですね。
https://youtu.be/fLA6aTTZ_LU
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BELGRAVIA & SONS(ベルグラヴィア&サンズ)
■TEL 092-403-1256
■営業時間 AM10:00~PM7:00 ■定休日 毎週火曜日・第3水曜日
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